死後事務委任とは

死後事務委任とは、その言葉の通り、自身の死後に発生する事務作業を、
誰かに委任してお願いしておくことを言います。

もちろんご家族の方と一緒に暮らしている場合や、お子さんや孫がそういったことはしてくれるという場合は何も問題はありません。

ですが、お子さんがいないなど、独り身で老後を迎える方にとっては
自分の他界した後の手続きや事務作業を誰がやってくれるのか
気にしている方も多いのではないでしょうか。

できればだれかに迷惑をかけることのないように生前に先の対策もしておきたい
という思いに応える形で死後事務委任という制度が生まれたといっても過言ではありません。

具体的にはどんなものがあるの?

ではそういった事務作業とはどのようなものがあるのでしょうか。
代表的なものは以下の通りです。

  • 遺体の引き取り、納骨・埋葬
  • 通夜や葬儀
  • 公共料金等の停止手続き
  • 賃貸または入院していた病院や介護施設の費用の支払い
  • 自宅や介護施設の片付け等

独り身の方が死後事務委任をせずに亡くなるとどうなる?

もちろんどうしても対応をしてくれる方がいない場合、
行政等が対応をしてくれるケースもあるかもしれませんが
遠い親族も全く存在していないという方はほとんどいないのではないでしょうか。

その場合、まずは親族の中で一番血縁の近い方に連絡がいくことになります。
遠方に住んでいる方かもしれませんし、
話したことも会ったこともない遠い親戚かもしれません。

生前のうちにこういった対策をおこなっていないと、
自分が亡くなった後に周りの方に、しかも会ったこともないような方に
迷惑をかけてしまうことになるかもしれないのです。

また、事前に死後事務を委任していない場合、葬式・埋葬は直葬と言われる火葬のみの対応で、通夜や告別式は行われません。

家族では身寄りがなかったとしても、友人や仕事でお世話になった方に、自分が亡くなったことが知られることもなく、お経も読まれずにシンプルな火葬だけが行われることになるのです。

もちろん葬儀の形や骨納についてこだわりのない方もいると思いますので、まずは周りの方に迷惑をかけなければという方もいるでしょう。

死後の事務手続きとして何があり、最低限どこまでの手続きを手配しておくか、
まずは知ることから始めることをオススメします。

このような専門性の高い手続きについては、
是非、経験値の高い専門化へご相談をおススメしております。

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